押井守監督の最新作で今夏に劇場用として公開されるアニメ「スカイ・クロラ」の主役声優に俳優の俳優の加瀬亮(33)と女優の菊地凛子(27)が起用されることが決まった。
押井監督が主役にプロの声優以外を起用するのは初めて。2人はハリウッド映画にも出演しているだけに「これまでとは違う声質を求めていた。独特の存在感があった」と合格点を出した。
主役は、戦闘機での対決を仕事とし“容姿は子供で精神は大人”の「キルドレ」と呼ばれる人間たち。その中で当初から、基地の女性指揮官クサナギ・スイト、彼女の指揮下に入るカンナミ・ユーイチの声優には注目が集まっていた。
「プロの声優さんの力量を買っている。でも今回は違った声を求めていた」と押井監督。約3カ月で、若手俳優のビデオを60~70本観賞したが選考は難航、主役2人は最後まで決まらなかった。
期限が迫った昨年11月、雑誌の対談で菊地と対面。「直感で“この子でいける”と感じた。彼女のキャラがスイトの持つ情熱、ひたむきさと重なった」といい、その場で依頼。ユーイチには最終審査まで残っていた加瀬が「菊地とのかみ合わせがいい」と決まった。
脇役で竹中直人(52)根津甚八(60)を起用したことはあるが、主役への俳優の抜てきは初めて。加瀬は「硫黄島からの手紙」、菊地は「バベル」でハリウッド作品を経験。それだけに監督は「いい度胸をしていた」と感心。「ぎごちなさ、未熟さがいい方に出た」と喜んだ。
声優初挑戦の加瀬は「初めてで押井作品とは恵まれている。声域の狭さにも気づけた」と感想。菊地は「絶対にやりたい仕事だった。押井監督の作風が大好き」と全力投球した。このほか谷原章介(35)栗山千明(23)も出演する。
一方、ユーイチとスイトの画像を初公開。2人の人間ドラマを軸に、大空では大迫力の空中戦が展開する。“禁断の一歩”を踏み出してまで、作品の持つ世界観にこだわった押井監督。戦闘シーンについても「現在の3Dアニメの最高峰」と自信を見せた。8月2日公開。