30年ぶりにリメイクされた往年の人気アニメ「ヤッターマン」。その主題歌をめぐって曲を補作詞・作曲した山本正之さんが、完成した曲を聴いて「打ち合わせした事と全然違う」と、所属会社のホームページで不信感を露にした。
山本さんは、「『ヤッターマン』についてファンのみなさまに報告」と題する文章を、ベラ・ボーエンタテインメントのホームページに掲載した。
そこには、読売テレビから過去のオリジナル「ヤッターマンの歌」を、歌手を変えて、新たに録音したい、という申し入れがあった、というところから説明されている。制作側は「ヤッターマン」を知らない子供たちをファンにするため、歌手は、若い人、たとえばアイドルなどを起用したいとし、山本さんは快諾したのだという。
ところが、山本さんにとって信じられないことが続く。まず、インターネットに「ヤッターマン主題歌を歌いたい有名人募集!」の記事が載る。山本さんは何も知らされていなかった。そうしているうちに一本のデモテープが届く。「若い人」が歌っているのかと思ったら、77年から大ヒット曲を飛ばした50代のロックスターだった。デモテープはアコースティックギターのみの演奏で、ところどころメロディーが間違っていた。
「あの時、私がデモテープと思い込んでいた、あの録音物の、メロディーのまちがったところが直された、もの、。だった」
というのだ。「もう放送にまにあいません。これでいきますので」
という製作者側の返答があり、山本さんは「ヤッターマン」の復活をあまりに楽しみにしていた反動から悲壮感が全身に漂い、「もうヤッターマンは、切り捨てよう」とまで落胆。制作側からの電話にも出ないようになった。
しかし、友人からの励ましもあって、「失敗をしたのは、むしろ、私だ。迂闊だった私だ」ということに気付いたのだという。これからはもっと「ヤッターマン」を愛し、製作者側とのコミュニケーションを密にしようと心に誓ったのだという。そして、もっとファンの心を考えなければならないとし、
「ファンのみなさま、、どうぞ、たくさんのご意見を読売テレビに寄せてください。叱咤も、激励も、自由に送ってください。タイムボカンシリーズは、ファンがつくるテレビアニメーションであります」と結んでいる。